【草月陶房 × 越前の精神風土】創作体験コンテンツ
人々に受け継がれる共生と創造のキーワード「ifu-on」
ありのままの里山体験し、竹や野花で表現
◆IKEBANA+ZEN・・滞在型ツアーで深い学びと発見
地球の未来を生きるための共生と創造のキーワードが、越前の里山に生きる人たちの中に、静かに受け継がれています。
それは「畏怖」「恩」=ifu-on。
株式会社Ex SATOYAMAは、いけばな草月流「草月陶房」とコラボ。里山を探訪しながらifu-onの世界観を竹や野花を使って表現する体験コンテンツを開発しました。旅行者向けの体験サービス商品です。
また、越前に息づく日本の精神風土を曹洞宗大本山永平寺に象徴されるZEN(禅)と併せて、より深く体感しつつ、酒蔵や温泉、懐石料理などとともに満喫いただける、ifu-onならではのオーダーメイド旅行「Quiet Echizen」もご用意しました。
連携する旅行会社様を通して販売を開始します。
(※詳しくは以下をご覧ください=英語版ページは次をクリック願います)
――― コンテンツifu-onについて ―――
体験のメインは、里山に生息する野花に竹を組み合わせたいけばなの創作です。
普段入ることができない里山の森や暮らしに溶け込みながら、人々の営みに宿る自然への畏怖の念や恵みへの感謝を体感。
草月陶房様のスタッフたちと一緒に表現します。
冒頭の動画と次の画像は、地域の特別な協力を得て越前市安養寺町の仏教・浄土真宗寺院「専応寺」で行った、モデル的な取り組みの様子です。
皆さまにご案内する体験の舞台は、陶房のある越前町内の里山。
安養寺と同じ里山文化圏にあります。
越前焼という古くからのものづくりとともに、里山の原風景的な美しさやに出合える土地。
そして、仏教の真宗王国としても知られるこの地特有の宗教観。
八百万の神に象徴される古くからの自然観も絡んだ独特の精神風土が現代に息づいています。
次の画像は四季の色彩に包まれる陶房園庭のオブジェ。草月流歴代家元の作です。
家元たちは、この地の自然や風土から感じ取ったエネルギーを自由な発想で創作につなげてきました。
その一人が陶房の創設者で映画監督としても知られた三代家元・勅使河原宏さん(1927~2001)。
陶房スタッフの岸本光越さんは、師の姿をこう振り返ります。
「自然の模倣はきらう。だけど、動機となった自然のパワーには、ものすごく畏怖の念を持っていた。形というだけではなく、大地がつくりだす植物に力を与えて作った形っていうものを自分の作品に導いていった」
(※冒頭の動画参照)
草月流といえば、竹を使った華麗な作品で知られます。
流派の象徴ともいえる竹は、この地の里山に多く、タケノコの生産では全国的に有名。手入れされた美しい林も数々見られます。
コンテンツでは画像にある林をご案内。足を踏み入れると、自然と創作のエネルギーが沸いてくるのを感じます。
宏家元は、旧宮崎村が刊行した冊子で、こう綴っています。
「ここを往来する四季は単なる自然と違って、いつも私に人間としての関わりを意識させる素晴らしい生きた自然なのです。
たんぼのはるか彼方に展開するなだらかな丘と千変万化するダイナミックな大空の光景は心の閉塞をゆさぶり、大きく開放する大芸術の感動となって私にせまるのです」
前衛芸術の巨匠をも引き付けたこの風景。
コンテンツでは、里山の自然を探訪しながら、巨匠が求めた自然のパワーを解き明かしていきます。
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探訪先の一つが小熊谷(こくまだん)。
陶房の西、越前海岸線に立ちはだかる標高約600㍍の厨城山の山麓に位置し、里山の豊かな自然を体感できるエリアです。
森の中の斜面には、全長数㍍~10数㍍の筋状の窪みが幾重にも刻まれています。
中世に越前焼の陶工たちが造成した穴窯の跡です。
中世から変わらぬ形状のまま、煙だしの穴がぽっかりと開いた地表。
大地の上に、ナラの林が四季折々の表情を輝かせます。
古くから変わらぬ森の表情は、日本遺産である「日本六古窯・越前焼」の構成文化財にも選ばれています。
コンテンツでは、この地における先人の営みを誇りに思い、森を献身的に手入れする古老・西野哲治さんとも交流。
「森の達人」西野さんが手入れする木々に囲まれるように、田んぼが段々と細長く続き、秋には金色の稲穂に包まれます。
日本人の主食である米です。
西野さんが守る森の水辺には、絶滅危惧種に数えられる小さなトンボが羽を揺らします。
このあたりでは、お米の自然栽培や減農薬栽培といった農家さんの努力も重なり、小動物たちにやさしい山からの澄んだ水が守られているのです。
この水辺付近の高台で西野さんが育てているのは、古窯の森のドングリから生長させた幼木。
これらはまさに、共生のシンボルです。
コンテンツの参加者には、1家族やグループにつき、20本ほどある幼木の1本を提供。老木化した古窯の森のナラの木を切って、植樹します。
そして、里山の森を元気な若木に生まれ変わらせていく。つまり、森の循環の再生です。
きっと西野さんの姿や言葉の中に、この地に息づく畏怖の念や恩といったものが感じられるはずです。
そして、創作のエネルギーも・・。
このように、ありのままの里山の自然や生活文化に浸りながら、それぞれの想いを体現する創作を草月陶房の岸本さんらスタッフとともに進めていきます。
SATOYAMAで得た「パワー」をもとにデザインを描きながら、竹を切り、陶房で組み立てていきます。
完成したオブジェを備える場所は、「恩」を体現する空間です。
体験メニューの日程や内容(詳しい構成)は、お申し込みの際に調整させていただきます。
禅(ZEN)と組み合わせた次のツアー企画もおすすめです。
――――― Tailor-made tour ≪Essence of Echizen≫―――――
ifu-onの創作にZENを組み合わせることで、越前に伝わる日本の精神風土をより深く体感いただけるオーダーメイドタイプの旅行もご用意いたしました。
ツアー名は「The Essence of Echizen」。
舞台は、福井県永平寺町の山中。
道元禅師が13世紀、京都からこの地に移って最初に修行を重ね、曹洞宗大本山永平寺をひらく礎を築いた「吉峰寺(きっぽうじ)」です。
さらに、大本山御用達の酒蔵での蔵元との交流や試飲(角打ち)、ミシュラン星獲得の温泉宿での宿泊と海の幸満載の懐石料理、伝統工芸・・。
ifu-on企画ならではの越前の「極み」ともいえるおもてなしの数々で、お迎えいたします。
――――― OPTION ―――――
◆土と炎。太古のものづくり
日本列島の中ほどに位置する越前には、薪窯を使った古くからの作陶の営みが里山の自然や風土とともに原風景的に現代に息づいています。
地球最古ともいわれる東アジアの土によるものづくり。
その原点となる粘土の採集と野焼きを、コンテンツifu-onのオプションに加え、草月陶房とともに体験の機会を提供します。
会場は小熊谷の「古窯の森」です。
(※動画・静止画および文面等の企画・制作はEx SATOYAMAの企画プロモーション部門「SATOA」)
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