若狭塗の匠が14カ月かけ制作。神秘の光モチーフ 本格塗箸 Original
MIRAIシリーズ第1弾
◆若狭塗箸「TOKI 01」大中2膳のペア
サイズ:大=全長約230mm、中=約220mm
素材:天然木、漆、青貝など
若狭湾に古くから受け継がれる手仕事の魅力を、制作段階から共有いただきながら、完成までの時を楽しみ、お使いいただく満足度を高めていただきたいー。
そんな想いを込め、福井県が誇る伝統的工芸品の一つ「若狭塗」の新しい未来を拓く「若狭塗MIRAI」シリーズの第一弾として、伝統工芸士・加福宗徳さんと企画・連携。
作業に密着し、工程を随時紹介しながら、14カ月がかりで完成させたオリジナルの本格塗箸です。
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着手したのは2021年の12月末でした。
創作のモチーフは、冬から春先にかけて若狭湾に出現する神秘の光。
湾の上を覆う分厚い雲間から海面へ差し込む筋状の光。「天使の梯子」とも呼ばれる光景です。
天からの光を帯びた海はどのような輝きに包まれているのだろうか。
若狭・小浜のまちなかの工房から沖合の海へと想像を膨らませ、伝統の塗りと加飾の技を駆使して出来上がったのが、この品です。
何重にも漆を塗り重ねて導かれた黒の深みの中に、「宝石塗」とも呼ばれる若狭塗ならではの艶やかさが、スマートに導かれた品です。
以下に、14カ月間の主な制作の歩みをダイジェストで紹介します。
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◆制作工程 ダイジェスト
▽下地塗り(2021年12月~)
素材の表面をならした後、下地漆を塗っていきます。
▽模様付け
創作のモチーフとなった神秘の光を表現する上で、この模様付けは大切な工程です。
天からの光を受けた海面や水中。その輝きをイメージして加福さんが選んだ加飾の材料は、青貝と卵の殻。細かく砕いた後、持ち手付近の表面に貼りながら模様を付けていきます。
▽合い塗り
貼り付けた青貝や卵の殻の上に色漆(赤漆)を塗ることで、
▽漆の塗り込み
透け漆を塗っては乾かし、さらに塗る作業を繰り返します。
▽粗研ぎ
塗り重ねた漆をペーパーで研いでいくと、表面には、
▽最終工程の磨き
磨き粉を指に付けて、何度も丁寧に表面を磨き、整えていきます。
▽完成(2023年2月)
時間をかけて磨いた末に、商品へと仕上がります。
若狭塗の匠が14カ月間、心を込めてつくり上げたお箸です。
※第一作の発売を記念し、加福さんの近作お碗ペアと組み合わせたプレミアムセットもご用意しました。
※作業の様子など、プロジェクトの経緯はブログに随時アップしてきましたので、ご覧願います。