<オリジナルの本格・若狭塗箸>1年がかり、制作に入っています!
投稿者 :TakanoriYamauchi on
若狭湾・光の造形モチーフ。ペア5セット分を限定
◆まずは入念、下地塗り。漆がもたらす自然な輝き
レンズ越しに、なんとも表現のしようのない美しい色合いが伝わってきました。
木の温もりと、やさしくとけ込む漆の自然な輝き。
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ここは、若狭・小浜のまちなかにある加福漆器店。
若狭湾周辺に使わる伝統の技の魅力や課題を、ショップでつながっている皆さまと共有しながらオリジナル商品の開発を進める「MIRAI プロジェクト」の一つとして、同漆器店4代目の加福宗徳さんと連携。
本格塗箸の制作に、昨年末から取り組んでいます。
モチーフとしたのは、
秋から春にかけて若狭湾に出現する神秘的な光の帯。
若狭から越前岬沖まで
湾を横断するように「天使の梯子」が連なったり、
まるで上空をナイフで切ったかのように
すっぽりと空いた雲の切れ目に夕陽のオレンジが浮き上がったり、
といった光景が、たびたび目撃されます。
壮大な海と光の景観を塗箸に写し取るー。
そんな開発プロジェクトが進行中です。
☆☆☆
江戸時代前期に製法ができたとされる若狭塗は、「宝石塗」とも呼ばれ、次の写真にあるように、色とりどりの輝きを表面に放つ独特の技法が持ち味です。
若狭湾の海の底の光と輝きをモチーフに、この製法が出来上がってきたともいわれます。
伝統工芸士にも認定され、伝統の技を受け継ぐ加福さんに、ぜひ海の上の雄大な景観も表現してもらいたい。そんな想いが、今回のプロジェクトに込められています。
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そして、もう一つ、お伝えしたいのが、完成までに要する技と労力の積み重ね。
次の写真は加福さんのお店で紹介している工程図です。
何度も塗りを重ねては乾燥させ、磨いていく作業を延々と続けた末に「宝石塗」が完成するのです。
着手から間もなく3カ月。
計4回にわたる下地と中塗りの作業を終え、模様付けが始まろうとしています。
次の写真は、2回目の塗りを終えた箸の表面。
冒頭でお伝えしましたように、天然木と漆の美しい風合が漂っています。
食い先に丸みをつけるなどの作業も
並行して進められました。
この春は、卵の殻や青貝といった材料をもとに、色漆も使いながら模様を付けていく作業が本格化していきます。
作業の様子は順次、このブログでお伝えしていきます。
ぜひ、この制作を通して、本格塗箸の魅力を体感いただければと思います。
◆ペア限定5セット分=予約も受け付けております。
オリジナルの本格塗箸の制作は、大5膳と中5膳。ペア(めおと箸)5セット分です。
大・中それぞれ単品のほか、ペアでも予約を受け付けております。
料金は1膳=17,600円(税込み)。
岬クリエイターズの商品欄のほか、メールや電話でも受け付け可能です。
お気軽にお問い合わせ願います。
✆080(2958)1197
Mail : misaki.jiman@gmail.com
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- タグ: 新商品開発