越前焼プレートに フランスの風。2023年スタート、2色を新展開
投稿者 :TakanoriYamauchi on
あけましておめでとうございます。
岬クリエイターズは2023年、より多くの皆さまに喜ばれる企画・販売へと、商品やサービスをさらに磨き上げ、進化させていきます。
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そのための手段として、昨年来、はぐくんできた企業様との連携があります。
湘南の海を望む三浦半島の保養地・葉山。
その一角にある株式会社アクアメール様です。
越前焼プレートに注目いただいたオーナーの新美さん。
ゲランドの塩をはじめとするフランス食材の輸入販売元として培った、その感性をもとに、黄色や黒系統の色合いの展開をはかってみては、とアドバイスいただいたものです。
そこで、窯元の司辻健司さんとともに昨夏から何度も試作を重ね、出来上がってきたのが、この品です。
艶のある上品な黒。
そして、土色にじむ「ひわ色」(黄緑)。
色が入るプレートの底面は、まっ平なだけに、釉薬と窯の中の温度の微妙な変化によって、ゆがんでしまったり、均一に思ったような色が出なかったり…。
そうした難しさを、試作を重ねる中で順次、克服。この色具合を安定して商品化できるまでに、数カ月の積み重ねが必要でした。
昨秋、一定の色具合に達した試作品を葉山のショップにお持ちしたところ、新美さんはすぐさま、次の写真のように重ね置きしてみました。
長く欧米と行き来して得た感性が、このような行動を導いたのだとか…。
越前焼にこれまでなかったかのような、現代アート的な工芸の世界観が卓上に広がりました。
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このプレートを最初に発売したのは2021年の秋。
ベースカラーの空色に、雪色、岩群青色を含めた3色での提案でした。
このうち、新美さんが当初から注目していたのが岩群青色です。
繊細な造形が施されたプレートの側面。そこに浮かび上がる、明るく自然な土色が、越前焼ならではのアクセントや質感となって、岩群青色を引き立てています。
「近世の浮世絵の世界にあったような、日本ならではの色彩表現ですね」と新美さんと話し合っています。
日本人の美的感性に深い理解と関心を抱くフランスの人たちに、この工芸美は、どう映るのだろうか…。
黒とひわ色、岩群青の3色のプレートを一度、フランス市場に提案してみようと、検討が始まっています。
楽しみな2023年となりそうです。
岬クリエイターズでは、その他、いろいろな企画を展開していきます。
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越前焼プレートについて詳しくは、当ショップのコレクション欄をご覧ください。
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