【2回シリーズ・上】若狭の工房に眠る「めのう細工」の原石。新しい商品化へ、未来につなぐ連携始動 – Misaki Creators

【2回シリーズ・上】若狭の工房に眠る「めのう細工」の原石。新しい商品化へ、未来につなぐ連携始動

投稿者 :TakanoriYamauchi on

写真は、若狭の工房で手にした光景。太陽にかざしたり、水に浸したりすると、まるで内部に光を宿すかのような輝きを見せます。

実は、これは天然石。福井県が誇る伝統的工芸品の一つ若狭めのう細工の原石です。

「輝きの秘密は光を透過する石の性質。この艶や光は、何度見ても飽きない不思議なものがあります」。若狭めのう細工職人・上西宗一郎さん(小浜市)は魅力をそう語ります。

この石「めのう」は古くから七宝の一つに数えられてきました。

若狭での細工の始まりは江戸時代後期。明治以降は仏具や飾り物、アクセサリーといった工芸彫刻の生産が本格化し、輸出も手掛けるほどに活気づいていきました。

しかし戦後、国内の原産地である北海道での資源の枯渇や需要の変化に伴い生産が次第に減少。かつて50人ほどいたとされる職人の数は平成に数人となり、令和のいまは上西さんただ一人が伝統を守る状況です。

現代においてどのようにしたら再び、めのう細工の魅力が生活者に受け入れられ、技を未来へつないでいくことができるのか。上西さんにとって、模索の日々が続いています。

そこで岬じまんプロジェクトとしても微力ながら、未来を拓く取り組みに参加させていただくことになりました。 


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